室内環境は、戸外の大気から受ける影響と違い、生活している時間、寝ている時間が長い為知らず知らずのうちに大きな影響を受けるという点に特徴があります。
室内環境の悪因は、密閉された部屋での湿度や通気の悪さから来るハウスダスト・ダニ・壁紙の接着剤から出るホルムアルデヒドといった化学薬品が問題意図して取り上げられています。いずれも、室内環境がもたらす被害は、偏頭痛・目が痛い・ぜんそく、鼻炎、アトピー性湿疹などがあります。特にダニは、通常ダニの死骸、糞を人が吸い込む事で引き起こされますが、糞は皮膚に付着するだけでアレルギーの原因となる事もあります。
また、アレルギーだけでなく、肌を刺して皮膚炎を引き起こしたり、 病原菌を媒介する事もあるので、十分な注意が必要です。
 
 

湿度が高く蒸し暑い日本の夏は、空調が整った現代でもつらいもの。
昔、エアコンなど無かった頃、日本人は四季を快適に過ごすさまざまな 工夫をしていました。よしずを通して涼しい空気を呼び込み、風になびく風鈴の音を楽しみ、さらにゆらゆらと泳ぐ金魚を眺めて涼を得る。
まさに五感をフル回転して涼しく過ごす術を心得ていたのです。
この頃、家は閉じられた空間ではなく、むしろ、開かれた空間で、人間 はごく当たり前のように自然と共存していたと言えるでしょう。
明治、大正、昭和と時代が変わるにつれ、日本は技術面で飛躍的な進歩 を遂げます。
そんな中で登場したのがエアコンでした。エアコンの登場は、人々の生活を大きく変えました。風により涼を呼び、日差しで暖をとる工夫をしなくても、スイッチひとつで快適な室内環境が得られるようになったからです。機械の力を借りて、夏は室内で汗ひとつかかずに過ごし、冬は春の陽気並に暖めて、Tシャツ1枚でくつろぐ。そんな暮らしも可能になりました。
ただし、その為には、閉め切って外気を遮断する事が必要です。これは 開かれた空間で自然に親しんでいた昔の人とは逆の発想です。
このような生活が続くにつれ、人々は季節のうつろいや微妙な気候の 変化にだんだんとうとくなりました。そして、人間はどんどん自然から 遠くなっていったのです。

 
 

以前も掲載した内容の中でもお伝えしていましたが、現代の住宅はアルミサッシの窓枠が普及し、 ほとんどの人が気密性の高い家に暮らしています。

昔の日本の家屋は、床下に大 きな空気の層があり隙間が多く、寒いけれども、高温多湿でカビが生えやすい日 本の環境に適した住居でした。
この日本型家屋ではカビは生えにくく、ダニも増 えることはなかったでしょう。
ホコリも風とともに家の外に自然に出されていた と思われます。現代の高気密の家では人の力でホコリや環境汚染物質を外に出さ なければなりません。

気密性は高くなり少ない燃料で暖かさは手に入れましたが、 外気と室内の断熱を考えなかった為、室内は壁や窓で結露が発生してしまいまし た。 結露は湿度を高め、暖かい室内温度と一緒になってカビの繁殖、ダニの急増 をもたらしました。